2023年08月17日(木)
最近は、親族だけで亡き人を幽世(かくりよ)に送る風潮が強まっています。
「小さなお葬式」といった言葉がごく普通に耳に入ってくるようになったのは、コロナ禍で従来のような葬儀が出来ず、肉親だけで故人を送らざるをえなかった状況が長く続いたことが影響しているのでしょう。
なかには葬儀費用を極力抑えるために、亡骸を火葬に付して墓地に埋葬して終えるという方もいるようですが、それでは亡き人の御霊を弔うという一番大切な行為が抜け落ちてしまいます。
死者の肉体は滅びてもその御霊は永遠にこの国土に留まって子孫を見守ってくれると信じてきた日本人にとっては、亡き人の御霊とどのように向き合っていくかが重要なのです。
そもそも、亡き人の御霊はゆかり深き人々の手厚い祭祀を受けることで、荒ぶることなく、子孫を護る御霊として鎮まるわけですから。
当神社も、こうした日本人の霊魂観をふまえ、ゆかりの御霊をお祭りする霊祭・年祭を新社務所でご奉仕しております。
小さな社務所のことですから、それこそ「小さなお葬式?」ということになりますが。
2023年06月25日(日)
昨年末に社務所改築工事が無事終了し、新社務所で初午祭の参拝者を接遇することができました。
その後、社務所玄関前にあった末社を第一鳥居と第二鳥居の間の西側に移し、五月中旬から境内の植栽作業を実施しました。
隣家の塀に囲まれた狭い境内地ですので、少しでも神社の社叢と言えるような空間にできたらと、信州の名工にも選ばれている深山園の塩原さんにお願いして、隣家の塀が少しでも隠れるよう植栽をしていただきました。
今は移植した樹々がしっかり根付くよう、水やりの心配に暮れる毎日です。
今後は、第一鳥居から30メートルほど東にある場所に駐車場を整備し、秋に入ってから境内樹木の剪定作業に併せて手水舎の懸樋を設置する予定です。
今年の年末までには、皆様に気持ちよく参拝していただける境内環境が整えられるのではないかと思っています。